不登校新聞

245号(2008.7.1)

第5回 孤独が奪うもの

2014年09月11日 13:13 by 匿名

連載「日々発見」


 しばらく高校を休学している少年の家族からSOSの電話がありました。少年の家族への反発やいやがらせに困り果て、少年を残して家族が全員、近くの知り合いの家に避難したというのです。少年が、避難している家族のもとにかけてくる電話の向こうからはガシャン!、バリン! という家具を破壊する音がひっきりなしに聞こえ、恐怖に駆られた家族は、電話に出ないまま、眠れぬ夜を過ごしました。

 翌日私は、少年が篭城している家に駆けつけ、経過をうかがったあと家のなかに入りました。私も30年以上現場で仕事をしていますが、これほど破壊された家は初めて。緊張が走りました。「助けに来たよ!」そう声をかけると2階に人の気配がしてゆっくりと無言のまま少年が降りてきました。小柄ないがぐり頭の幼そうな顔立ちの少年でした。
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