夏の風物詩になっている蛍と蝉は、成虫としての命の盛りが短いことから「蛍二十日に、蝉三日」と呼ばれる。6月に、全国の蛍の名所で見られるゲンジボタルは、一年の大半を地中で幼虫、蛹として生活して、成虫となり、わずか20日ほどの美しい姿で、地上を飛び交う。蝉もまた、地中で幼虫が木の根の汁を吸ったりしながら、数年を幼虫から蛹として過ごし、成虫に変態して、短い夏を過ごす。
625号 2024/5/1
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