靖国神社ってどんなんだ?
2001年8月15日、子ども・若者編集部は靖国神社に取材に向かった。テレビや新聞の報道を鵜呑みにするのでなく、あの戦争について自分たちのからだ全体で考えてみたかったからだ。
「日教組撲滅」「大東亜戦争は聖戦だ」などと書かれた街宣車の横を通って境内に入ると、数名の外国人が「PEACE」と書かれた旗を掲げていた。すると即座に、強面のおじさんたちが「排除だ!」と叫びながら、つかみかかる場面を目の当たりにした。
実際の靖国神社は、編集部の事前の予想とずいぶんちがった。軍国主義の象徴などと言われていても、実際は日本武道館の戦没者慰霊祭のようなお役所的な雰囲気なのでは? と思っていたからだ。
しかし、実際は太平洋戦争を「大東亜戦争」と呼び、日本の戦争責任を認める姿勢はまったく見えてこない。公式参拝に対する多くの反発も当然であろうと感じた取材となった。この取材を機に、自分たちのギモンを自分たちの視点で読み解くという、編集部のスタンスが定まったと言っても過言ではない。
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