あらためて「不登校という生き方」を考える。
最近、「生き方や人間関係で悩んでおられる方へ」の言葉で始まる電話相談チラシを目にして首を傾げました。その関係者に尋ねると不登校も対象であるというので異議を伝えたのですが、話は噛み合わず、逆に「いらんお世話だ」という顔をされました。不登校を「生き方の悩み」として扱うのは、私たちが言う「不登校という生き方」あるいは「不登校はひとつの生き方」と捉えていることと、似ているようでまったく別物だと思います。
現役の教師時代、職場でよく「あの親ならねぇ……」という会話がされていて居心地の悪い思いをしましたが、じつは「あの親の『生き方』ならねぇ」と言っているのと同じです。それは「生き方」を問題性のあるものとして言っているわけですが、この捉え方を延長すると今度は「不登校はひとつの生き方」と自覚するに至った親をモンスターペアレント(学校に対して自己中心的で理不尽な要求をくり返す保護者)に仕立て上げると思います。
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