不登校新聞

222号(2007.7.15)

ひと「“生きる”と“生活”は違う」

2015年03月05日 14:52 by 匿名

 
 今回、取材にうかがったYさんは、小学3年生のとき不登校をし、その後はまったく教育機関に関わらずに暮らしてきた。Yさんが、どんな「不登校、その後」を送ってきたのか、お話をうかがった。

 千葉県・館山駅を降り、車で移動すること15分。目的地がわからず、右往左往していると大通りまで迎えに来てくれたのが、今回取材をしたYさん。笑顔で現れたYさんは、口ひげにオールバック、ヒジまでまくったYシャツという格好。礼儀正しく笑顔に曇りがない。経験則から「10代のころは不良だったな」と予想してしまう。聞いてみると「仲がよくてつるんでたのが、だいたいやんちゃで」とのこと。元不良は、みんな同じ言い訳をするような気がしてならないが……。

 さてYさんが不登校したのは25年前、小学校3年生のとき。学校に行くと「違和感があって、なじめなかった」そうだ。出身は滋賀県大津市の田舎で、近所に不登校はいないし、社会的な認知もほとんどない。Yさんが言うには「教師から『学校に行かなかったら知恵遅れになるでぇ』って言われた」とのこと。ただ家では兄に次ぐ2人目の不登校。だからなのか、親からの重圧はなかった。

 学校に行かない生活は「楽しかった」そうだ。近所の友人といっしょに船外機つきの手製ボートを琵琶湖でよく乗りまわし、15歳のときには、尊敬する自然農法の福岡正信さん(愛媛県在住)の家へ自転車で押し掛け「居候させてほしい」と頼みこんだこともある。とにかく、よく動き、よく遊ぶ子だった。
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