不登校新聞

253号(2008.11.1)

不登校をめぐる10年 秋吉俊邦

2014年06月19日 15:42 by 匿名
2014年06月19日 15:42 by 匿名
 本紙10周年記念の対談、「不登校をめぐる10年」での、奥地圭子さんと小沢牧子さんの激論や、PHP総合研究所の亀田徹氏の論文についての、江川和弥さんの投稿をおもしろく読んだ。

 学校に行かないで成長することや、フリースクールやホームエデュケーションなどの学校外の教育が認められることは、たしかにすばらしいことのように思える。学校に依存し、かつ支配されていた子育て・教育を、父母・市民の手に取り戻し、学校外に新たな学びと成長の場をつくりだすことは、この間の私たちの運動の目的の一つだった。

 事態はまさに、その目的が実現しそうな方向に向かっている。公立小中学校に選択制が導入され、「構造改革特区」でフリースクールが正規の私立学校に認められるようになった。さらに、バウチャー制度が政府内で検討され始め、フリースクール環境整備議員連盟も誕生するなど、ホームエデュケーションを含め、教育の選択肢は、ますます多様になっていくかに見える。この動きは、私たちの運動の成果なのだろうか。
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