不登校新聞

361号(2013.5.1)

創刊15周年企画「大手紙にない報道」

2013年04月26日 15:10 by kito-shin
2013年04月26日 15:10 by kito-shin

大手紙にない報道

 不登校にとって重大な意味を持つニュース。しかし、大手紙ではなかなか報道されないこともあります。
 
 2000年12月、文科省は99年度のいじめ自殺が「ゼロ件」だったという調査結果を発表しました。この調査は各学校の「自己申告」が集計されたものです。本紙では発表当時から疑問を投げかける報道を行なってきました。一般的にこの問題が取り上げられたのは本紙報道から6年後の06年。北海道滝川市小6女児いじめ自殺事件を受け、各紙や国会で問題提起がなされ、文科省が異例の再調査に踏み切りました。
 
 再調査の契機になった北海道滝川市小6女児いじめ自殺も、事件直後は、本紙報道が他紙より情報量が多いとはけっして言えませんでした。ところが、10年に裁判で和解が成立した際、大きなニュースが重なったため、全国紙ではほとんど報道されませんでした。『Fonte』では和解要旨、遺族側のコメントなどを掲載し、特集を組みました。この特集号は、他のいじめ自殺裁判でも資料として裁判所に提出されています。

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