不登校新聞

361号(2013.5.1)

不登校の歴史 第361回

2013年08月06日 14:48 by kito-shin
2013年08月06日 14:48 by kito-shin

渡辺位さんの存在

 故・渡辺位さん。1925年、現韓国・江原道生まれ。1953年より、国立国府台病院(現、国立精神・神経センター国府台病院)児童精神科に勤務。児童精神医療に従事。1991年、同院退職。全国各地で登校拒否・不登校・児童精神医学についての教育相談、行政機関での就学委員会や研修会講師をこなされた。おもな著書を挙げる。

●1983年『登校拒否・学校に行かないで生きる』(太郎次郎社)、『子ども達は訴える―病める社会で病む子ども』(勁草書房)
●1992年『自然に学ぶ子育て』(教育資料出版会)、『不登校のこころ』(同)
●1993年『子どもが危ないシリーズ⑤心の健康編』(フレーベル館)
●1996年『子どもはなぜ学校へ行くのか』(教育資料出版会)
●2006年『不登校は文化の森の入り口』(東京シューレ出版)
 このほか、多数執筆されている。
 
 私が渡辺位さんに初めてお会いしたのは1980年、長男の登校拒否が始まって2年半くらい経って、3カ月の予約待ちの後だった。転校生へのいじめ、教師不信、管理教育の息苦しさなどが重なり、息子にとっては学校がつらい場所になっていた。しかし、「学校に行けて当たり前」と思っていた私は、ハラハラしつつも登校させていた結果、拒食症になるまで追い詰めてしまっていた。
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