連載「ひきこもり時給2000円」vol.33
昔、洋服屋さんに入るのが苦手でした。服やファッションへの興味はあったけど、店員さんとのやりとりを考えると、もう気が重くて重くて……。それに、おしゃれな街に行ったり、おしゃれなお店に入るのって、みょうに勇気がいるんです。でも長年の試行錯誤の結果、今はほとんど平気になりました。洋服屋さんなんて怖くない、店員さんだって怖くない。
そんな折、ある女性ファッション誌に、「怖がらないで店員さんを味方につけよう・お買い物コミュ力UPで理想のオシャレを叶える」という特集を見つけました。これがなかなかおもしろかった。「へー、こういう雑誌でもこういう内容が取り上げられるんだー。みんな同じことで困ってるんだー」っていう感想。これって、不登校やひきこもり系でも参考になるテーマなので、この連載でも取り上げてみることにしました。
前半の今回は「お店に入るまで」のところを、後半の次回は「店員さんとのコミュニケーション」について書きます。ちなみに、この特集が載っていたのは、『CLASSY』の2016年3月号(161ページ付近)。興味がある人は図書館とかで探してみてください。
"そもそもお店に入れない問題”
さて、まず戦いはここからです。わたしたち、お店に入れません。でも、物理的に入れないわけじゃなくて、店員さんとのコミュニケーションが不安だからお店に入れない。そうですよね? 「今日は何かお探しですか?」とか聞かれると、必要以上にあわあわしてしまう。
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