不登校新聞

439号 2016/8/1

励ましは案外めんどう 酒場の支援論

2016年09月13日 15:00 by kito-shin


連載「酒場の支援論」


 夏の札幌はビール天国になる。駅前に、大通公園に、デパートの屋上に、大学に、そのほか、あちこちにビアガーデンが立ち、老若男女であふれかえる。なんといっても昼間から飲めるのがいい。ジョッキ片手に喉をうるおす。
 
 酔った頭で考える。人はもっと無責任に他人とかかわっていいんじゃないか。数年前から、フリースクールスタッフのほかに、中学校で別室登校の生徒の相手をしている。「相談支援パートナー」なる制度で、有償のボランティアが市内の全中学校に配置されている。
 
 受け持ちの生徒は午前中で帰る。それで、昼休みに相談室を一般開放した。特定の生徒専用の場所というのも気持ちが悪い。扉を開けておくと、ちょこちょことのぞきに来るヤツがいる。そのうち居ついて、昼休みのたび、家族のこと学校のこと、好きなもの嫌いなもの、楽しいことイヤだったことを思いつくまましゃべって去って行く。
 
 卒業式の前日、よく顔を出す3年生数名が「相馬、なんとかなるって書いて」と卒業アルバムを持ってやって来た。これまで彼らの話にずっと「なんとかなる」と答えていたらしい。根拠はない。そもそも言った当人が覚えてないが、なにかの役には立ったらしい。卒業後も読み返すから書けという。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

第18回 寝屋川教師刺殺事件【下】

232号(2007.12.15)

最終回 家庭内暴力とは何か【下】

232号(2007.12.15)

第232回 不登校と医療

232号(2007.12.15)

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

474号 2018/1/15

安冨さんは2013年から女性向けの服を着る「女性装」をするようになった。「...

473号 2018/1/1

2017年も、子ども若者に関わるさまざまなニュースが飛び交いました。そこで...

472号 2017/12/15

みんなが学校に行っている時間帯は「楽しいこと」をしてはいけないって思ってい...