9月15日、愛知県豊田市にて講演会「発達障害は少年事件を引き起こさない~精神医療の現場から~」が開催される。主催は「しゃべり場(子どもと教育・若者支援を考える会)」。
 
 講師を務めるのは、岐阜大学准教授の高岡健さん。高岡さんは精神科医として、司法における精神鑑定にも携わっている。
 
 2000年以降、少年事件を起こした加害少年に対する精神鑑定で「広汎性発達障害」を有しているとされる事案が散見されるようになった。
 
 2000年、愛知県豊川市で起きた主婦殺害事件がその最たる例で、この事件を機に、当時の文科省は「発達障害に対する早期の教育支援が必要」との認識に至るきっかけにもなった。
 
 またその後、理解不可能な少年事件が起こるたび、「広汎性発達障害」という診断がすぐに持ち出されるようになった。
 
 これに対し、高岡さんは著書『発達障害は少年事件を引き起こさない~「関係の貧困」と「個人責任化」のゆくえ~』(明石書店・2009年)で「広汎性発達障害自体が少年事件を惹起することはない。少年事件の背景にあるのは、少年にとっての居場所の剥奪、および少年を取り巻く大人たちの学校価値への拘泥がある。それに根差した少年の怒りと絶望が少年事件を引き起こす」と述べている。
 
 講演会当日は、高岡さんの近著『続・やさしい発達障害論』とともに、発達障害への理解と対応を考えあう。詳細は以下の通り。

■講演会「発達障害は少年事件を引き起こさない~精神医療の現場から~」
・日 時9月15日(日)午後1時半~午後4時半
・会 場 とよた市民活動センターホール(愛知)
・参加費 1000円
・定 員 100名
・主催 しゃべり場(子どもと教育・若者支援を考える会)
・連絡先 090・7310・2047(大村)