不登校新聞

447号 2016/12/1

いじめ・不登校・家族友人の死・・・そんな私が 子どもの居場所を立ち上げるまで

2016年11月29日 16:23 by kito-shin


 冒頭から重たい話で恐縮なのですが、わたしが大学生だったとき、幼いころからの友人が自死で亡くなりました。その子は、今考えるとおそらく軽度の発達障害だったのだろうと思います。何かにつけて不器用で、学校で怒られることも多く、わたしから見ても自己肯定感の低い子でした。
 
 しかし、その子は進みは遅くとも、一つのことに集中したときに力を発揮するタイプで、どちらかというと器用だけど飽きっぽく長続きしない性格だったわたしは、「将来はああいう人が大成するんだろうな」と、ぼんやりとうらやましく思っていました。 
 そんなことをわたしが考えていたなんてまったく知らないまま、非行に走るわけでも、ひきこもるわけでもなく、一見、健康に育つかたわら、その子の心は、何年もかけて死にむしばまれていたのでしょう。ある日突然、この世を去りました。 
 
 人の心の根底を支える自己肯定感と自尊心。それが育たないまま大人になることがこんな結果を招くこともあるのかと、そのとき、わたしはとても怖くなりました。
 

家族を亡くし大学に行けず

 
 それだけでもきっとわたしの心はいっぱいいっぱいだったのでしょうが、それに加え祖父、祖母、弟に父と身内を短期間で立て続けに亡くし、精神面から体調を崩したわたしは、大学2年の秋あたりからだんだん学校に行けなくなりました。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

小6の私の心に突き刺さったのは、担任からの思いがけない言葉

552号 2021/4/15

他人の目を恐れてた中学生の自分に28歳になった今伝えたいこと

552号 2021/4/15

期待を抱いていた中学校生活で私を待ち受けていたのは

551号 2021/4/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

552号 2021/4/15

学年別でみるといじめのピークは小学校2年生。低学年のいじめとはどんなものな...

551号 2021/4/1

みんながあたりまえにできることが、自分だけできない。そんな生きづらさは「発...

550号 2021/3/15

岩手県で不登校や引きこもりに関する居場所や相談などの活動をされている後藤誠...