不登校新聞

502号 2019/3/15

「あなたのためを思って」その言葉、本当は誰のため?

2019年03月14日 10:30 by motegiryoga

 「あなたのためを思って――」。親が子どもによく言うセリフだ。家庭教師などの経験からこの言葉に疑問を持った「よしだ」さんに、自身の考えを書いていただいた。

* * *

 私は両親との関係が悪く、10代のころからずっと家に自分の居場所がなかった。親にたくさんの疑問を抱えながらなんとか学校を卒業した私は、その後、塾講師や家庭教師を10年以上続けてきた。 

 そうした経験のなかで私は、勉強をしない子どもに対して親が「勉強しなさい」と叱る現場をたくさん見てきた。親の言い分は決まってこうだ。

 「困るのはお母さん(お父さん)ではなくて、あなたなのよ。あなたのためを思って言っているのよ」。

 しかし、それを言われて納得した子どもを今まで見たことがない。「あなたのためを思って」というセリフ、それは本当に「あなたのため」に言っているだろうか? 私はそんな疑問を持つようになった。

 私が見てきた多くの親は「勉強をしないとよい高校に行けない」、「よい高校へ行けないとよい大学、もしくはよい就職先に入れない」。「よい就職先に入れないと子どもが幸せになれない」と思っている。

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