不登校新聞

391号 (2014.8.1)

第391回 再び、不登校と医療

2014年07月30日 17:03 by kito-shin


連載「不登校の歴史」


 全国ネットワークが主催して全国10カ所で開催した「不登校と医療」についての講演会は「不登校と医療のいまを考える」という分厚い報告書としてまとめられ、誰でも読めるかたちで配布された。独立行政法人・福祉医療機構の助成事業のおかげである。
 
 内容をこの短い紙面では紹介できないのが残念だが、概要を記したい。
 
●セミナー1/門眞一郎さん(児童精神科医)
 発達障害は、発達の遅れではなく偏りであって、情報処理の仕方や物事の感じ方などが一般の人とはちがう。特性を理解し、視覚的な方法でわかりやすくするなど、本人の居やすさ、安心が大事。不登校は子どもが精神的に疲れ果て、でも、登校への義務感も強く、板挟みで行けなくなった状態。必要なのは薬ではなく、栄養と休養である。薬については具体的に効果、副作用、データの問題などを話してくださった。

●セミナー2/磯村大さん(精神科医)
 クリニックにソーシャルワーカーや心理の人を入れ、充分、話すことができる体制を予約制などでともにつくっている、新薬については患者さんと合意ができたら出す。診察なしで薬を出すのは違法で、病院に来れないなら往診すべき、セカンドオピニオンを考えている人は「診療情報提供書を用意してほしい」と医者に言えばいい。発達障害は成長にあわせた環境が大事で、この概念は社会的なやりとりのなかであぶりだされてくるもので薬で治るものではない、などといった話を質問に答えながら述べられていた。
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