不登校新聞

350号(2012.11.15)

「私たちの不登校その後」彦田来留未

2013年12月20日 18:28 by kito-shin
2013年12月20日 18:28 by kito-shin


 心と体はつながってる。無理して学校へ通うとき、布団のなかで「明日こそ学校に行かなきゃ」と考えてるとき、胃のあたりはずんと重たくて、それが全身に連鎖してだるかった。この健康じゃない気持ちが膨らむと、自分も誰かに嫌なことをしてしまいそうで怖かった。不登校をしたのは小学校4年生のときで、今は22歳だからもう10年以上前のことだけど、いまだに「あのときはイヤだったなあ」とよく覚えてる。

 転校先の学校で、男子が嫌がらせしてきたこと、先生が恐くて熱が出たこと、学校に行っていても、ついに限界が来て家で休んでも、学校に行かなきゃと焦り、休んでしまったと罪悪感を感じ、家族とケンカし、毎日が頭痛と腹痛と気分の悪さの連続で、なかなか休まらなかった。その後は家族の理解もあり家を中心にホームエデュケーションと、フリースクール東京シューレですごしていくなかで、いろいろな生き方をする人に出会い、だんだん体調も回復し「私は私でいいんだ」と思うことができた。そこから学ぶことのおもしろさや興味が広がっていった。
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