07年10月8日、今年4月から9月にかけて、北海道大学研究チーム(伝田健三准教授)が小学生と中学生を対象に行なった気分障害の有病率に関する疫学調査の結果を公表した。それによると、4・2%の児童生徒がうつ病ないし躁うつ病を有しているという結果が出された。質問紙による調査ではなく、精神科医の直接面接によって行なわれた疫学調査として、これほど大規模な調査は国内では初めて。
今回の調査対象校となったのは、北海道千歳市内の小学校8校と中学校2校。小学4年生~6年生の616名、中学校1年生の122名、計738名の児童生徒が研究対象となった。調査校に4~6名の精神科医が出向き問診、小児青年用の精神疾患簡易構造化面接法(MINIーKID2005)の診断基準に基づき、調査を行なった。
読者コメント