3月から毎月1回、子どもチャット会議を開いている。全国各地から集まる参加者がチャットを通して会議を行なっている。今回は、子どもチャット会議から生まれた企画の第一弾。テーマは「大人って何だ?」。
学校に行かないと、さまざまな質問をぶつけられる。「進学はしないの?」「やりたいこと?」など、聞かれてばかりの子ども編集部員が、おじいちゃん、おばあちゃんたちに、いつも聞かれている質問を投げてみよう、という企画だ。不登校の子に質問された言葉通りだと、失礼な面や食いちがう面もあるが、なるべく趣旨を変えずに取材をしてみた。
「おじいちゃん、おばあちゃんの原宿」と言えば東京・巣鴨。ちょうど取材の日は縁日。
どらやき、漬け物、ももひきの大売り出しをする屋台を横目に、時間に追われた取材班一向は、ごった返すおばあちゃんたちにボンボンぶつかりながら先へ急ぐ。
すると、見えてきたのは「区民ひろば清和」、ここにおじいちゃん、おばあちゃんたちの集いの場がある。
今回、取材を受けてくださったのは、最年少が76歳で最年長が84歳までの6名。さっそく取材に取りかかった。
大人の条件?
子どもチャット会議で、議論になったのが「大人ってなんだ?」ということ。将来の夢を聞かれたり、進路について聞かれたりするのも、ようするに「学校にも行かないで、どうやって大人になるつもりだ」という考えにもとづいてのもの。
そもそも、どうしたら大人になれるのか疑問だ。この点から質問してみよう。
「いきなりですが、大人の条件ってなんですか?」そう切り出すと「うーん……」と首をひねりながら、答えてくれた。
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