不登校新聞

216号 2007/4/15

第2回 渋谷遺体切断事件(下)

2015年06月26日 14:14 by kito-shin
2015年06月26日 14:14 by kito-shin



 渋谷遺体切断事件の両親の手記が、新聞紙上に掲載されていた。「(妹の)他を顧みない自由奔放な性格と言動は、家族から理解されていなかった」、「(兄は)妹が両親を悩ます元凶と思いこむようになったのではないか」、「(妹が兄に)謝ってさえいてくれれば……このような凶行にいたらずに、すんだのではないか」という内容だ。
 
 死んだ後になってまで、妹は悪者扱いされている。それなら、私も次のように言ってみたくなる。妹の友人の話によれば、妹は家出をして男性と同居していたが、後に自宅へ連れ戻された。そのころの彼女は目標を見つけられず、自暴自棄になっていた。彼女は友人から芸能事務所を紹介され、劇団の魅力を知るようになってから明るくなった。つまり、妹は、やっとの思いで歯科医一家の呪縛から、逃れようとしていたのではないか。だから、密かに慕う兄に対して、あえて「歯科医になるのは人のまねだ」「夢がないね」という言葉を、投げかけたのではないか。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

第18回 寝屋川教師刺殺事件【下】

232号(2007.12.15)

最終回 家庭内暴力とは何か【下】

232号(2007.12.15)

第232回 不登校と医療

232号(2007.12.15)

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…

622号 2024/3/15

「中学校は私にとって戦場でした」と語るのは、作家・森絵都さん。10代に向けた小…