根源からの問い"生きるとは何か”
不登校の子どもや親の方々は、いったいどうしているんだろう、どんな状況だろうと思っていた私たちは7月と9月に被災地の親の会を2つ訪ねることができた。「福島登校拒否を考える会」と「気仙沼不登校を考える会」である。どちらにも大きな衝撃を受けた。
7月28日、福島県は郡山を訪ね、2500人の避難所であるビックパレットや仮設住宅などを案内していただいたあと、親の会が運営している「んだねカフェ」という居場所で6人の会員の方の話をうかがった。
それぞれが3月11日の大きな揺れと、水・電気・ガソリンのない生活、その3日後の原発の水素爆発、放射能汚染について語ってくださり、それまで仙台や石巻で見てきたものとは異なる重さに圧倒された。
初乳を飲ませるか否かで悩むお母さん、外で遊ばせるのを禁止せざるを得ない保育園、家族を他府県へ避難させて残って働く親。「原発離婚」も生じていた。有機農業で頑張ってこられた方が自殺された。自分も農家だが、つくるのに迷う。野菜をつくっても捨てるしかない、など深刻だった。
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