「登校拒否を考える会」が今年で30周年を迎えました。ふり返れば親の会が歩んできた長い道のりが見えます。
登校を拒否する子どもたちの存在が注目されるようになった1970年代後半。学校や専門家は親の育て方が悪い、子どもの性格傾向やわがままの問題だと家庭の問題にしました。
社会の冷たい風当りを受け親たちは何とかわが子を登校させようと、力づくで登校圧力を加え、親子関係に深い亀裂が入りました。
自立した市民としての歩み
「日本中で学校へ行かない悪い子どもがぼく一人でも、ぼくは学校へは行かない」と必死で抵抗する子どもから事情を聞き、「これはちがう。子どもが登校を拒否するのは子どものわがままでも、親の育て方でもない。いじめや先生の指導法など学校問題だ」と、いち早く気づいた親たちが立ち上がり、全国各地に「考える会」が次々に生まれました。
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