不登校、ひきこもり経験者の初めてのアルバイトとは――。経験者の語りとして今回執筆していただいたのは、高木百合子さん。高木さんは始めてのアルバイトを2日で辞めた。一方、その後に勤め始めた書店のアルバイトでは3年続いた。当時のアルバイト経験をふり返り、当時は何ゆえにアルバイトに駆り立てられていたのか、執筆していただいた。

 初めてバイトをしたのは17歳。3年間の中学不登校生活を終え、通信制の高校に在籍していた私は、友だちができたことで徐々に学校が楽しくなり、自分に自信もついてきて「次はバイトがしてみたい」と考えた。

 最初はクリーニング屋だった。友だちがバイトをしていて「わりと楽」だと聞いていたので、自分にもできそうな気がした。

 初日、初めての接客でガチガチに緊張していた私は、いろいろやらかした。今でも思い出すたび恥ずかしくなるのは、先輩に「シャツのボタンは取って」と言われてボタンを引きちぎろうとしたこと。そんなクリーニング屋がどこにいるのだ。幸いすぐに止められて、ボタンは無事だったが、恥ずかしくて死んでしまいそうだった。本当にいっぱいいっぱいだったのだと思う。とにかく怖くて緊張してびくびくしていた。

 初バイト2日目。この日、仕事場で組んだ人はちょっとキツイ感じのする人だった。店の電話が鳴って焦っていたら、奥からその先輩が出てきて「電話くらい出られないの?!」と怒鳴られた。

 社会に出るための登竜門



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