不登校新聞

354号(2013.1.15)

不登校の歴史 第354回

2013年08月07日 15:09 by kito-shin


フリースクール議連発足 

2008年に起きた「フリースクール傷害事件」の報道は、「矯正を目的として手段を選ばず」の収容施設と、「子どもが安心して学び育つ居場所」のフリースクール・フリースペースを混同させるおそれがあった。実際、フリースクールへの不安から、見学申し込みをしていた親のなかには申し込み取り消しをした人もいた。

フリースクール全国ネットワーク、登校拒否を考える全国ネットワーク、東京シューレや関西圏のフリースクール団体など、不当な人権侵害への抗議と混乱をきたす報道のあり方への緊急アピール文を出したのだった。もっとも怖い思いをしたのは、不登校やひきこもりをしていた当事者の子ども・若者ではなかったか、と私は心配していた。戸塚ヨット、不動塾、風の子学園、長田塾、アイメンタルスクール――これら一連の事件を知っても、「うちの親は大丈夫」と子どもが言う親たちは、不登校やひきこもりを理解し、受けとめている人たちだった。親が肝心なのだ。上述のアピールは、親にこそ届いてほしい、という願いを込めて出された。

この年、新潟のフリースクールに出席督促書が届いたり、丹波ナチュラルスクールでの傷害事件があったのだが、フリースクールは、日本社会に少しずつ認められ、以前にはなかった動きも出始めた年でもあった。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

第18回 寝屋川教師刺殺事件【下】

232号(2007.12.15)

最終回 家庭内暴力とは何か【下】

232号(2007.12.15)

第232回 不登校と医療

232号(2007.12.15)

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

468号 2017/10/15

10月22日に投開票が行なわれる衆議院選挙。各党の不登校政策・いじめ問題へ...

467号 2017/10/1

アメリカ出身の日本文学者・ロバート キャンベルさん。子どもを取り巻く現状や...

466号 2017/9/15

いま20歳になる息子の父です。息子は、小学校の低学年のころは楽しくすごして...