公教育が始まって、約150年。学校教育はこれまで、ずっと変わらず、基本的に次のようなシステムによって運営されてきました。
すなわち、「みんなで同じことを、同じペースで、同質性の高い学級のなかで、教科ごとに『出来合いの答え』を、子どもたちにいっせいに勉強させる」というシステムです。
しかしこのシステムが、今いたるところで限界を迎えています。
いわゆる「落ちこぼれ・吹きこぼれ問題」(嫌な言葉です)をはじめ、「小1プロブレム」と不適切にも呼ばれているものや(これは本当は学校システムのプロブレムなのです)、いじめ、不登校、今なお絶えない体罰など、さまざまな学校問題の根っこには、このいわゆる画一一斉の学校システムがあるのです。
このような公教育のシステムを、構造転換する必要がある。私は長らくそう訴えてきましたが、今年6月、文科省と経産省が、相次いで、まさに「公教育の構造転換」を提言する提言書を提出しました。
「Society5.0に向けた人材育成~社会が変わる、学びが変わるから」(文科省)と、「『未来の教室』とEdTech研究会 第1次提言書」(経産省)です。
文科省と経産省共通のテーマは
両者に共通している提言は、学びの「個別最適化」です。
読者コメント
admin
一般公開 うむ、 何か 学びの場所に 変化が起きそうな 気運が...