不登校新聞

521号 2020/1/1

転機は「ドラクエ」12年間のひきこもり生活が終わるまで

2019年12月25日 14:21 by kito-shin
2019年12月25日 14:21 by kito-shin

 今回執筆したのは、不登校・ひきこもり経験者のToshiさん(30代)。現在、社会人として週4日働くToshiさんは14歳から26歳までのあいだ、ひきこもった経験がある。長いひきこもり期間中、心の支えになったのはゲーム「ドラゴンクエスト」だった。そして、外へ出るきっかけになったのも、「ドラクエ」のゲームミュージックをつくっている作曲家との出会いだった。

* * *

 私は現在、30代後半の不登校・ひきこもり経験者です。14歳のころ、いじめにより中学校を不登校になり、その後、26歳までひきこもりました。

 中学校では、テニスのラケットで殴られるなどの激しいいじめを受けました。しかし殴られることよりつらかったのは、友だちや先生が、私への悪口を信じて私を嫌うようになったことです。

 クラス中が敵になり、おそろしくて学校へ行けなくなりました。そんな私を笑うために、同級生たちは家までのぞきに来て「あいつは学校休んでゲームばかりしている」と言いふらすのです。

 そんな中学生活に、私は人間への信頼というものを失っていきました。高校へは入学したものの他人への恐怖からすぐにやめてしまい、自室にひきこもる日々が続きました。

 他人の目を恐れてカーテンを閉め、もうクリアしてしまってストーリーも進まないゲームをひたすらプレイするだけの日々でした。

 時間はどんどんすぎました。優しかった祖母も亡くなり、私の心は荒れはてていきました。

私の命の支えは

 そんな日々のなかでも、数年に一度、私の一番大好きなゲームである「ドラゴンクエスト」シリーズの発売日には、子どものころ、友だちと遊んだ思い出がよみがえりました。

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