連載「孫の不登校」

 不登校状態にあるお孫さんの姿のうち、これでいいのだろうか、ともっとも相談が多いのが「ゲーム漬け」です。たしかに、なかなか起きてこない、起きたと思ったらもうゲーム。食事もそこそこに、またゲーム。夜も遅くまでゲームばかりやっているのを見ると、心配になられることでしょう。

 これでは目が悪くなる、身体に悪い、勉強も家の手伝いもしない、生活が乱れる……。言ってはいけないと思いつつ、「いい加減にしなさい」と言おうものなら「うるさい、くそばばあ」という声が戻ってきたり、以後さけられる。

 息子夫婦に「何とかやめさせたらどうか、甘やかしはよくない」と言っても、「無理なんですよ」と言い合いになってしまう。もうどうしていいか、ゲームをしている姿を見ているだけで、涙まで出てしまう……。

 でも、おばあちゃん、お孫さんの姿をよく見ていただくと、ゲームをやっている時って、表情が和らいでいたり、楽しそうだったりしませんか。お孫さんにとって、ゲームに向かっている時間は、ほっとする時間なのです。学校へ行っていない罪悪感や不安感、家族の期待に応えられない自責感などの苦しさや悩みが、ゲームをすることで癒されたり、気分転換になったりしています。ゲームを取り上げられたお孫さんが、1日がつらすぎて、暴れてしまった例があります。

 「え、そんなの逃げじゃないの」と思われるかもしれません。そうですね、祖父母のみなさんが10代のころ、叱られても叱られてもマンガを読みふけったりしませんでしたか。人間、その時代時代のなかで、それならやりたい、おもしろく感じる、ストレス解消するというものがあるんですね。

 ゲームをやっているなかで精神的に落ち着いたり、充電できたり、心の整理がついたりします。そして、自分の興味が移ったり、本当に打ち込みたいことが見つかったり、通学・通勤するようになると、自然に適当な時間でやるようになっていくので、今は見守ってくださいね。(奥地圭子・つづく