不登校新聞

249号(2008.9.1)

第8回 べテル式親離れ

2014年08月07日 14:44 by 匿名
2014年08月07日 14:44 by 匿名

連載「日々発見」


 前回は、今、べてるの当事者研究という活動の中で、一番旬な研究テーマが「親依存の研究」で、35年間、母親から2m以上離れたことがない経験を持った青年を中心に研究がはじまっていることを紹介しました。

 彼も今は無事に親離れを果たし、べてるの活動に参加しています。そのように、親はさまざまな事情から爆発やひきこもりを余儀なくされるわが子を可能なかぎり抱え込み、「終わりなき子育て」のなかで、疲弊していきます。

 その「親依存の研究」のなかで浮かび上がってきたのが、「親の子ども依存」です。それは、30歳を過ぎても生まれたばかりのわが子を、はじめて腕に抱いたときの感覚で"子育て”してしまい、とくに母親が、自分の苦労と子どもの苦労とがいっしょくたになり、抱え込みすぎが起こります。
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