連載「不登校の歴史」
「登校拒否を考える全国ネットワーク」がまとめた、国連子ども権利条約NGOカウンターレポートには、90年代半ばの子どもたちの状況が政府レベル・公的レベルでは報告されなかった現状がよく現わされている。
まず一章「登校拒否・不登校をめぐる子どもの人権侵害の全体的状況」としては、A章でいじめ登校拒否、不登校が生まれる背景として、効率優先の競争教育や校門圧死事件にみられるような管理抑圧的状況、そして学歴社会における重圧とストレス度の高い教育状況が述べられた。B章では「増え続ける登校拒否・不登校」として、小中学校の不登校が8万2000人となったこと、75年より20年間急増し続けたこと、思春期特有の事態とは言えないことなどが述べられた。そして、C章では「登校拒否、不登校になるまでの人権侵害」として具体例が挙げられた。
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