不登校新聞

301号(2010.11.1)

当事者手記 一日一日をていねいに

2013年12月20日 15:33 by kito-shin
2013年12月20日 15:33 by kito-shin


 私が不登校になったのは中学2年の秋で、それから高校に1カ月通ってみて「ここはちがう」と感じ辞めてから、10年以上家ですごしてきました。
 
 4年前の夏にかわいがっていた愛犬が亡くなり、悲しみで落ち込んでいた私は何かしなくては、と焦り、自動車教習所に通い始めました。不登校をしてからほとんど家ですごしてきたので、教習所通いは想像以上に疲れるものでした。無事に免許は取れましたが体調を崩し、その後の歯科治療をきっかけに「多種類化学物質過敏症」を発症してしまいました。
 

 化学物質過敏症

 
 この病気は、自律神経の異常によるもので、ごく微量の化学物質でも感じとり具合が悪くなってしまう病気です。症状は人それぞれですが、私の場合、ニオイに非常に敏感になり、歯みがき粉などでも口の中が腫れ、蚊取り線香を使えば気が遠くなるほど胃が痛くなり、漂白剤、防虫剤など身のまわりにある物で具合が悪くなって、食べ物や水でも苦しくなるのでほとんど食べられなくなってしまったりと、本当にさまざまなことが起こりました。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「親子関係は?元気になったきっかけは?」3人の経験者が語る私の不登校とその後

625号 2024/5/1

「40代で人生2度目のひきこもり」ひきこもり経験者が語るふたたび動き出すまでの出来事と気持ち

624号 2024/4/15

「30歳を目前に焦っていた」就活失敗を機に大学生でひきこもった私が再び動き出すまでに取り組んだこと

623号 2024/4/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…