今回の和解勧告を受けて、友音さんの母親・松木敬子さんに執筆していただいた。
命の大切さ、学校こそ
今回の裁判での最大の争点は、いじめによる自殺の予見可能性でした。
その予見可能性が認められたことによって、私が知りたかった事実の中の1つが、明らかになりました。担任さえ、きちんとしていれば友音は死なずにすんだし、担任がだめだったから、友音は死を選ぶしかなかったという事実です。
この裁判で担任のクラス運営が不適切だったことが証明されました。
友音にとっては、担任は加害者のひとりだったということです。そんなクラスでひとり耐えて、そして耐えられなくなった友音が不憫でなりません。
担任や学校は「いじめに気がつかなかった」という言い訳で逃げていましたが、そのような言い訳は通用しないことが今回の裁判で明らかになったと思います。
担任がいじめを黙認、加担していることについて、「気がつかなかった」などという言い逃れが、これからはなくなってほしいと思っています。
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