2014年11月30日、本紙ほか5者共催で開催された「ひきこもりUX会議」には、ひきこもり当事者やその家族など300人以上が参加した。「UX」とは「ユーザー・エクスペリエンス」の略で「利用者経験」を意味する。ひきこもり経験者や支援者など8人が登壇し、各々の経験から実用的な提言を発信する、というのがイベントの狙いだ。
 
 当事者や経験者が介在しない支援は無理です――。そう語る小林博和さんは、7年間ひきこもった。そのようすをカメラで追い続けたのは、小林さんの弟。2001年にできあがったドキュメンタリー映画『home』は上映されるやいなや、大きな反響を呼んだ。
 
 映画が転機となり、小林さんは現在、長野県で私塾を開いて子どもたちに勉強を教えるかたわら、不登校やひきこもりの支援をしている。「ひきこもった経験があるからこそわかることもある。何がきっかけになるかわからないが、ひきこもり経験者との出会いを大切にしてほしい」と訴えた。


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