連載「不登校の歴史」


 09年1月、第1回「フリースクール大会(JDEC)」で採択された「フリースクールからの政策提言」がどんな経緯で誕生したかを前回紹介した。では、それはどんな内容であったか。19ページにわたる提言の構成は次の4つに分かれている。
 
■子どもをめぐる現状――不登校から見える日本の教育
■目指すべき政策の方向性
■フリースクール等についての新法制定の提言
■すぐにでも実現すべき9つの提言
 
 仮にその4つに番号を付けて順にⅠⅡⅢⅣとしよう。
 
 Ⅰでは、増え続ける不登校をグラフで紹介した後、登校催促の対応策(不登校半減政策や3日の欠席で報告をあげるシステムの不登校未然プロジェクト、不登校減らしのための30・15戦略など)により、不登校の子にとってきつい状況が説明されている。また、発達障害と診断された子どものフリースクールへの入会者が増えており、学校が彼らにとって居やすい環境でなく、理解もされない状況が広がっていること。いじめ・いじめ自殺が増え、そのかげに学校復帰強化の方針があること。虐待による不登校も増えているが、それはいわゆる不登校とは本質的に異なるものであるにもかかわらず、不登校がネグレクトによるものとして扱われ、無理な家庭訪問などの問題が生じていること。過剰医療時代となり、安易な投薬や入院のすすめがあること。フリースクール等の状況は子どもや親に自信をもたらすよき場となっているが、公的支援がないため、ボランティア的熱意によって支えられている。以上のような現状が述べられている。

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