
不登校の親からよく聞かれるのが「勉強の遅れが心配」という悩み。では、不登校した本人たちは「勉強の遅れ」をどう思っていたのだろうか。
Aさんは現在17歳。中学校は、ほぼ不登校だった。中3のときに高校受験を考えだしたが、勉強をまったくしていないことに焦り、母に頼んで家庭教師に来てもらった。小学校の復習から勉強して、志望の通信制高校の受験に臨んだ。しかし、その高校には面接の試験しかなく、あっさり合格した。いまでも、「私は人より物を知らないから、勉強しなきゃ」という思いは強いそうだ。
猛烈な勉強に疲れはてた…
Bさん(29歳)は中学1年では成績がよかったが、進学校での猛烈な勉強、成績の順位で比べられることなどに疲れはて、中学2年は1年間不登校。その後中3で学校に戻ってみると、自分の成績があまりに悪くなっていて「もう、勉強なんてどうでもいいや」と思ったという。不安を通り越して、よい意味であきらめがついたとのことだ。
Cさん(29歳)は13歳から不登校。不登校当初は「生きるのに必死で勉強どころではなかった」という。
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