不登校新聞

455号 2017/4/1

不登校と起立性調節障害 私に必要だった“処方箋"

2017年04月04日 10:43 by shiko


 「朝、起きられない」というのは、不登校の状況としてよく耳にする。一方、起立性調節障害ゆえに「朝、起きられない」という人もいる。どちらにせよ、「朝、起きられない」場合、登校は困難となる。今号は起立性調節障害であり不登校だった方ににお話をうかがった。当事者にとって必要だった"処方箋”とは、何だったのだろうか。

朝、どうしても起きられない


――北澤さんは起立性調節障害で苦労されたと聞きましたが、発症当時はどんな状況だったのでしょうか?

 中学1年生の秋ごろから突然、朝、目が覚めると頭が痛くて気持ちが悪い。立とうとすると目まいというか、天井が右へ、床は左へまわり始めるので、とても立っていられない。目が覚めてからお昼すぎぐらいまではそんな感じでした。
 


――親はどんな反応だったんでしょうか?

 朝って忙しいから、心配しながらもイライラしていました(笑)。

 親は最初、「カゼなんだろうな」と思ったそうです。ところが、そんな状況が毎日のことになってきたので「怠けているのでは」と思って無理に起こす。ところが私はすぐに倒れて眠ってしまう。当然、学校にも行けないので、心配になって病院をいくつもまわりましたが、原因もわからず。

 大きな病院に行ってもダメだったんですが、最後に診てもらった病院でようやく「もしかしたら起立性調節障害かもしれない」と。その指摘を受けて、毎朝、血圧を測り始めたら、だいたい上が85mmHg(ミリメートルエイチジー)、下が60mmHg前後。そこで初めて低血圧(※)に対する薬が処方されたんです。薬以外でも、朝方、寝ている私の口にチョコをいれてみたり、冷水を絞ったタオルを頭に置いてみたり……、親もいろんなことを試しましたが、ダメでした。
※低血圧……世界保健機関(WHO)は低血圧の基準として、上が100mmHg(ミリメートルエイチジー)以下、下が60mmHg以下のどちらかの場合を低血圧としている。ただし、ただちに治療が必要な状態とは医学的に位置づけらていれない。



薬よりも大事なこと

――薬を飲んでも改善されなかったんでしょうか?


 薬はいくつも試しましたが効果を実感したことは、ほぼないです。

 最初の薬は、飲むと手がしびれてきて首が絞められているような感じさえありました。それに以外にも風が吹くだけで髪の毛を引っ張られているかのような痛みがあり、外を歩くのもつらかったです。副作用って周囲からするとビックリするみたいで、副作用を訴えてもまわりは「何を言ってるの?」って(笑)。

 お医者さんに相談して薬を変えてもらいましたが、その後も薬によって効果を実感したことはほとんどありませんでした。

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