不登校新聞

484号 2018/6/15

ひきこもり当事者の支えになる「決まり文句」は何か【不登校・ひきこもり相談員の答え】

2018年06月14日 12:20 by kito-shin



連載「決まり文句の研究」vol.13

 先日、ある番組が「長期ひきこもり」についての短いコーナーを放送しました。そのなかで就労へと歩んでいる本人がインタビューで「自分は甘えていた」と答えていました。

 この場面は本人がそう言わざるをえないように「誘導尋問していたように見えた」という感想が、SNSで散見されました。「ひきこもりは甘え」というのは、多くの人が疑わない“決まり文句”のようです。

 「おとなは働くのが当たり前」という価値観が支配している現代では、ひきこもり状態は「深刻な異常」あるいは「悪」とされています。そのため、親御さんや支援の側、さらに言えば社会の側から見た言葉は、どれも本人の状態や行動への無理解ないし否定的なニュアンスに満ちています。

 本欄では、そうした決まり文句のうち、12個の具体例を挙げ、同意できない言葉には異議を唱え、そのほかの言葉には私なりに解釈し直したり新たな解釈を与えたりすることによって、言葉を本人の実態に合ったニュアンスに変えたり、言葉の意味そのものを変えたりすることを提案してきました。

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