不登校新聞

487号 2018/8/1

市民側、案を議連に持ち込む 不登校の歴史vol.487

2018年07月31日 12:19 by kito-shin
2018年07月31日 12:19 by kito-shin

 法律をつくりたいのに議連がない。これは相当ショックなことで、各地で法律についての学習会や意見交換会を開いたり、「オルタナティブな学び実践交流研究集会」に取り組んだりしながらも、法そのものがすすまないことに悩んだ。

 やはり、議連を立ち上げてもらうしかない、と決意し、旧議連の事務局長で高等部の通学定期運動も一生懸命やってくださった元厚労大臣の小宮山洋子さんに相談させていただいた。小宮山さんからの動き方へのアドバイスをいただいたこと、目の前で馳浩さん(自民党)、林久美子さん(民主党/当時)に電話くださって、議連は再び立ち上がったが、その経緯は本欄455号に詳述した。

 また、2014年6月3日には、第1回「超党派フリースクール等議員連盟」総会が開かれ、以前よりずっとひらけた空気で、学校以外の多様な学びへの共感の雰囲気があって変化を感じたことも456号、457号を見ていただきたい。

 2015年が明けるとしばらくして、議員連盟の第2回総会を、2月18日に開くという通知が来た。

 この総会であいさつに立った下村博文文科大臣は、ダボス会議で感じた世界の動きについて熱心に語っていた。多様な教育のよさや、一人ひとりの個性をひき出す学びが、いまや必要な流れになっている、とのこと。市民側からも、フリースクールの状況について発表、意見交換をし、終わる直前、馳議員から「いよいよ立法を目指します」と宣言があった。

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