不登校新聞

491号 2018/10/1

「教室のなかに外とつながれる『広場』を」説

2018年09月27日 11:28 by kito-shin



連載「仮説なんですが…」vol.26

 王女役のオードリー・ヘプバーンが、つかのまの逃避行を満喫する映画『ローマの休日』には、ローマの観光もかねて、たくさんの広場が出てきます。スペイン広場、サンピエトロ広場、共和国広場……、映画は有名でも、なぜローマにそのような広場がたくさんあるのか、あまり気にする人はおられません。広場とは、もともとは交易する人たちが集まって、ものの売買や情報の交換をする場所でした。

 私の提案は、そういう「広場」を10歳ごろ(小学4年生ごろ)からの「教室」につくるという提案です。そもそもの広場は「外」につながっているものですから、交易ができたわけです。教室のなかにみんなでつくる広場は「外部」に情報を伝えることができるという仕組みを持った広場です。

 とくに、いじめの解消にこの広場をつくることを考えましたが、いじめから不登校がはじまる場合も多いわけですから、この広場づくりは閉鎖感のある状況にも風穴を開ける視点を与えてくれるのではないかと思っています。

 「教室に広場を」という提案の要点は、教室に外部の親や公の法的機関(警察や家庭裁判所など)とつながる広場をつくるという提案です。そこは生徒の悩みや訴えを生徒たち自身が取り上げて、解決のための話し合いを持つ場です。

 

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

自虐ネタで幸せになれない、ふたつの理由

555号 2021/6/1

働くことがずっと怖かった私が見つけた「楽しく働くための条件」

554号 2021/5/15

やりなおしがきかないのは「歯」、5年ひきこもった経験者の実体験

553号 2021/5/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

556号 2021/6/15

中学と高校で不登校をした現役大学生2名ののシンポジウム抄録を掲載します(主...

555号 2021/6/1

中学1年生から中学卒業まで不登校していた当事者に話を聞きました。不登校の経...

554号 2021/5/15

生駒知里さんは、ホームスクールで子育てをされているお母さんの一人です。ホー...