不登校新聞

193号(2006.5.1)

読者の声「児童相談所の判断に疑問」

2018年12月18日 17:12 by shiko
2018年12月18日 17:12 by shiko

 2006年3月、東京世田谷のマンションで、当時中学2年生の男子が引き起こした放火事件の報道をつらい思いで聞いた。生後わずか2カ月の妹を焼死させ、父親と継母に重傷を負わせてしまった事件である。

 彼の周囲には実父、実母、継母、教員、児童相談所の職員など多様な大人たちの存在があった。しかし、誰ひとりとして、この学校に行けない中学2年生の男子を受けいれてやれなかった。

 10年ほど前、私も児童相談所へ相談に行き、たまたま面白い担当者にあたりいろいろ話した。

 しかしすぐに「朝は起こして規則正しい生活を」とか「お母さんは1日に5分、娘さんの話を聞くように、お父さんは週1回晩酌をしないで娘さんと話すように」との宿題がでた。

 この宿題はなかなか難しく、かえって親子の関係が複雑になる気配がしていた。

 

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「親子関係は?元気になったきっかけは?」3人の経験者が語る私の不登校とその後

625号 2024/5/1

「40代で人生2度目のひきこもり」ひきこもり経験者が語るふたたび動き出すまでの出来事と気持ち

624号 2024/4/15

「30歳を目前に焦っていた」就活失敗を機に大学生でひきこもった私が再び動き出すまでに取り組んだこと

623号 2024/4/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…