今年の成人式は阪神・淡路大震災から20年にかさなり、震災の破壊と混乱のなかに生まれ、成人を迎えた若者たちに焦点があてられた。また、この震災で人々が支えあい、助けあった絆のちからが16年後の東日本大震災での支援につながり生かされている事実がさまざまに伝えられた。

 自然の苛酷な猛威に耐えて結ばれる人々のいのちの絆のすがたは、人間の業による破壊と憎悪の循環をつくる集団的自衛という名の戦争と、経済成長という名の格差社会の循環へと流れる政治の現状とは対極にある。そのいのちの絆こそ新成人にひき継がれていくことを祈りたい。


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