6月1日は「子どもの虐待防止ネットワークあいち」初代の代表祖父江文宏さんの命日だった。祖父江さんは児童養護施設暁学園園長で、子どもを小さい人と呼び、「エンチョウスケ」と慕われていた。
その生前に聞いた話。祖父江さんの父の葬儀の日、式の片づけが済んだ夕方、ぼんやり座っているところへ学園の小さい人がちょこちょこと来て顔を見上げ「エンチョウスケの父さん死んだ? 寂しいか?」と話しかけた。小さい人にそう言われると、急に亡き父への想いがこみあげ「うん」と答えると、その子は「いっしょにご飯を食べようか」と言ってくれた。
読者コメント