不登校新聞

217号 2007/5/1

第3回 タミフルによる異常行動(上)

2015年05月21日 11:52 by kito-shin


連載「精神現象」

 インフルエンザ治療薬タミフルと、異常行動との関係についての議論が続いている。報道に基づいて、経緯を整理してみよう。
 
 2004年に、タミフル服用後の幻覚や異常行動が複数報告されたが、他方では新型インフルエンザ対策のために国家備蓄が決定された。翌年には、少年2人の死亡などが学会で報告されるとともに、米国食品医薬品局によって日本の12人の死亡例が、公表された。ただし、因果関係については「否定的」とされていた。
 
 06年には、厚労省研究班が、異常行動との関係に否定的な報告書を発表した。しかし、今年になって、少年の転落事故が相ついだことから、厚労省は10代への投与を控えるべきとの見解を発表し、因果関係の再調査を決定した。それにもかかわらず、新型インフルエンザ発生時の国の対策ガイドラインでは、タミフルを年齢にかかわらず、予防・治療用に使うとされた。その後、インフルエンザではない女児が、タミフルを服用後、家を飛び出そうとするなどの行動を呈していたことが分かった。また、遅ればせながら厚労省は、異常行動を起こした患者が128人にのぼるという事実を、公表した。だが、未集計分が、まだ多く残っている。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

ひといき

552号 2021/4/15

森の喫茶店 第552号

552号 2021/4/15

ひといき

551号 2021/4/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

552号 2021/4/15

学年別でみるといじめのピークは小学校2年生。低学年のいじめとはどんなものな...

551号 2021/4/1

みんながあたりまえにできることが、自分だけできない。そんな生きづらさは「発...

550号 2021/3/15

岩手県で不登校や引きこもりに関する居場所や相談などの活動をされている後藤誠...