結局は子どもを四六時中見張って、危険で不健全なコースに行かせないようにしようということですね。ある子がいつもは行かない道にはいり込んだとします。そこで面白いものを発見し、次の日もまた次の日もそこへ行く。お母さんは携帯情報から普段とちがう子の行動を知り、「どうしたのだろう?」と心配し、学校や専門家に相談するかもしれません。そして「どうした?」会議が開かれ、何らかの「問題行動」にいたるサインと判断されてしまう。これではその子どもこそ「いったいどうしたのだろう!」と思うにちがいありません。ですが、これは十分にありえることです。2、3日「ぼーっとしている」ということだけで担任・カウンセラーがその子の分析をしはじめる学校が現に存在するのですから。「心の安全」や「危険防止」のために徹底的に見張られ、なんらかの危険なサインはないかと探られる。今回の改正案はこういった事態を広げていくことでしょう。
※エイプリルフール企画です。
625号 2024/5/1
「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…
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