向かって左がローヘル氏、通訳をはさんで右がシャフィク氏
「グアンタナモの被害体験を語る~ローヘルさん、シャフィクさんを囲む会」(主催・社団法人アムネスティ・インターナショナル日本、ヒューマンライツ・ナウ)が、先月12日に都内で開かれた。パネリストとして招かれたローヘル・アフマド氏とシャフィク・レスル氏はパキスタン系イギリス人。2001年、米軍のアフガン侵攻における巻き添えをうけ、拘束された後にテロ容疑者として、キューバにある米軍基地「グアンタナモ」に送致された。グアンタナモ問題とは何か。ヒューマンライツナウ事務局長伊藤和子氏の説明の後、実際にグアンタナモ基地から釈放された2人の実体験を踏まえた講演がなされた。
伊藤和子さん(弁護士)
ヒューマンライツ・ナウ事務局長
グアンタナモ問題とは何か。それは9・11事件直後、ブッシュ大統領が一つの命令を出したことに端を発します。アルカイダの構成員、米国・米国民・米国の政策に危害を加える活動に関与した者、それらの活動を援助した者を「敵性戦闘員」と位置づけ、世界中のどこにいても大統領権限で無期限に身体を拘束できるというものです。その命令に基づいて、アフガニスタンで拘束された人々が2002年1月以降、キューバのグアンタナモにある米軍基地に世界中から送られてくるようになりました。以来すでに100人ほどが釈放されていますが、およそ400人がいまだに拘束されています。
では、そこに連れてこられた人たちは本当にテロリストなのでしょうか。
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