連載「酒場の支援論」


 ついに雪が降った。寒い。鍋ものが恋しい。具で飲んで出汁で飲んで、〆の麺なりおじやなりでまた飲める。鍋でつまみのすべてをまかなえる。なんて経済的。いっしょに燗もできるし。
 
 酔った頭で考える。独身のころ、「なんで結婚しないの」という質問がわずらわしかった。そう言われたって困る。生まれたときは独り身だったから、そのまま育っただけだ。むしろ、途中で結婚した人こそ理由があるのだろう。質問するなら「なんで結婚したの」が正しいので、していない方に訊いてもしかたない。適当にはぐらかしていたら、「早く結婚しなさい」「いつになったらするの」と急かす人まで現れた。
 
 結婚して、ようやく解放されたと思ったのもつかの間、今度は「なんで子どもをつくらないの」がやって来た。それはね、生まれたときに子どもがいなかったからですよ。
 
 「しない理由」を問われるところは不登校も似ている。


この記事は登録読者だけが閲覧可能な内容を含みます。続きを読むにはPublishers IDによる読者登録が必要です。