私の名前は、早川僚である。年齢は30代半ばである。「ひきこもり」と言われるが、もう立派な「高齢ひきこもり」に属するのである。精神疾患も抱え込んでいるために、ただの「ひきこもり」ではなく、障害者である。がんばって学校には行っているが、なにぶんメディアが応援してくれないという苦しい事情があるから、自分を肯定的に捉える事が難しいのである。いつも自分はダメだと思うことが日常的で、よくない感情にとらわれることもあるのである。ひきこもり当事者としてよく思うことは、「ひきこもり」の人に対してある特定の考え方をする人にとっては、「悪」であるというのである。「そんなバカな?」と思うが、人が葛藤を抱え悩んで窮乏していることがなぜ「悪」なのか? という大疑問がわくのである。他者が窮乏して苦しんでいるその状態が、放置される社会が「悪」なのではないかと思ったりするのである。ひきこもり当事者の「こころ」を傷つけるヤジがとんでくるのは悲しいかぎりである。
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