連載「あのとき、答えられなかった質問」vol.19
「ひきこもったことを後悔していますか?」と聞かれれば、「年齢を重ねるごとに後悔の念は薄れていっています」と答えます。
私がひきこもったのは、大学での就職活動が始まった時期でした。
今の私からすれば、なぜあんなに社会に出るのが怖かったのだろうという感じがします。しかし、それは今だから言えることであって、20代前半の私は強烈に恐怖を感じていました。それは、親の言うとおりに「いい子」をずっとやってきて自分というものを確立していなかった私が、社会に出る入口でオトナの社会人男性であることを迫られ、完全に自分を見失い、自信喪失してしまったからだと思います。
20代から30代にかけては、ひきこもったことで(おもに仕事を中心とした)人生がめちゃくちゃになってしまったと激しく後悔していました。
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