連載「親のための不登校Q&A」vol.22
親は、子どもが生まれたときから、つねに子どもの人生を心配するものです。生まれて間もないころから、育児書を見てその通りにならないと「どこか悪いのでは」と心配し、学校に行くようになれば「友だちできるかな」「勉強についていけるかな」「進学できるかな」と心配になり、その先は「就職できるかな」「結婚は」「子どもは」……。
それは、平均とかふつうというものが安心だと無意識のうちに思っているからでしょう。そこにまったく考えてもみなかった「不登校」が加わると、その子の人生がどうなってしまうのか想像もつかず、心配でたまらなくなってしまうのもあたり前です。
方法は多様に
私自身もそうでした。ひきこもった長男の場合は、高校を卒業していたので「元気にさえなればなんとかなるのでは」と思えましたが、次男の不登校のときは、本人も「兄ちゃんはいいわ。高校卒業してるから。でも俺は、中学も行けなくて、人生終わりだ」と言ってました。
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