不登校新聞

469号 2017/11/1

医者に行くべきか否かの判断基準は?児童精神科医が教える「親にできること」

2018年01月29日 16:41 by kito-shin
2018年01月29日 16:41 by kito-shin

連載「児童精神科医に聞きました」vol.3

【質問】
小学3年生の子どもを持つ母親です。今年から担任になった先生から医療機関に行くよう暗にすすめられます。先日も「落ち着きがないのは発達障害が原因かもしれません」とも言われました。ネットでもいろいろ調べていて「一度相談してみようかな」と思う一方、家ではわりと落ち着いているし、小さいうちから薬を飲ませることには抵抗があります。医療機関との関わり方については、何を基準に判断したらいいでしょうか?

【回答】「落ち着きがない」のは注意欠如・多動症のせいではないかと、担任の先生は疑っているのでしょうね。もしその考えが正しければ、どこでも(つまり学校でも家の中でもスーパーマーケットでも)多動であるはずです。
 また、今よりも2年生のころのほうがもっと多動だったはずですし、1年生のころはさらに多動だったはずです。逆に言うと、学校でのみ多動だったり、去年よりも今年のほうが多動だったりする場合は、注意欠如・多動症ではないでしょう。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

栄養不足でうつになり不登校に? 児童精神科医が語る「落とし穴」

556号 2021/6/15

自閉スペクトラム症の息子、コロナ後安心して過ごせるために

534号 2020/7/15

コロナ禍における不登校の生活、親がいま気をつけるべきこと

531号 2020/6/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…