不登校新聞

469号 2017/11/1

なぜみんなと同じようにできないんだろう ひきこもり経験者・割田大悟さんに聞く

2017年10月30日 17:59 by kito-shin

 今回お話を聞いたのは、「ひきこもり当事者グループ『ひき桜』in横浜」を主宰する割田大悟さん。不登校経験はないものの、大学生時代にひきこもった経験がある。ひきこもった経緯や現在の活動についてうかがった。

――割田さんは大学生時代にひきこもりを経験されたとうかがいました。どういったいきさつからだったのでしょうか?

 どちらかというと、私はおとなしいタイプの子どもでした。親にも過保護に育てられたなって思いますし、まして反発するなんてことはほとんどありませんでした。

 今でも忘れられないのは、小学4年生のときのいじめです。がびょうをクツに入れられたり、カバンを隠されたりということが6年生まで続きました。ですので、中学校は私立を受験したんです。そこでは、いじめられることもなかったし、吹奏楽部に入って部活にも打ち込めました。

原因探しするも当時はわからず

――では、不登校の経験はないんですね?

 そうですね。大学にも現役で進学しましたし、そつなく歩んでいるように傍目には見えるんじゃないかと思いますが、大学4年目の秋にひきこもったんです。

 大学でも音楽を続けたいと思ってオーケストラの部活に入ったんですが、いわゆる体育会系で、先輩後輩の上下関係が厳しかったんです。それとは別に学生指揮者もやっていたんですが、こちらもなかなかたいへんで。立場上、先生やOBOGと現役メンバーとの板挟みになるので、ストレスが少しずつ溜まっていったんだと思います。しだいに眠れなくなるし、無気力感に襲われてやる気も出ない。今なら人間関係に疲れたんだと理解できますが、あのときは原因もわからなかったし、毎日がとにかくつらかったです。

 とはいえ、何とかしなきゃと思っていたので、心理学や精神医学に関する本を片っ端から読みあさりました。自分は病気なのか否か、なぜ苦しいのか。原因さえわかれば対処のしようもあるだろうと思ったんですが、結局、原因はわからずじまいでした。もともと秋冬に体調を崩しやすかったこともあって、少しずつ外に出なくなりました。そこからはひたすら、自分のなかに湧いてくるネガティブな感情と向き合う毎日でした。

――ネガティブな感情とは具体的には?

 大学4年目にひきこもったと言いましたが、じつは留年していて4年生に上がれなかったんです。

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