不登校新聞

469号 2017/11/1

逃げたあとで「逃げてしまったダメな自分」からも逃げるのが大事説

2017年10月30日 14:57 by kito-shin

連載「仮説なんですが…」vol.10

 「場から逃げたら、次は自分自身にまとわりついているイメージやストーリーから逃げることが大事」という仮説について書きます。もちろん、そのイメージが苦しくなってきたら、という条件つきです。

 「苦しくなったらその場から逃げてしまうことが大切である」という言説を最近よく聞くようになってきました。自ら死を選ぶくらいだったら、まずはその場所から逃げ出したほうがよい、それは自分を救うことだ、と。

物語が追ってくる

 しかし、学校を長期にわたって休んだりやめたりすると、今度は、自分への否定的なイメージがまとわりついてくるようになります。「みんなが行っているのに行けないのは自分に何か問題があるのではないか」「このままだと社会性が身につかないのではないか」など、世間の眼差しを受けて、自分について否定的なイメージやストーリーをつくってしまうことも少なくありません。「小さいころ、ああいう出来事に出会ったからこうなってしまったのだ」など、と。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「生きづらさ」に「自己肯定感」など“便利な言葉がやっかい”説

470号 2017/11/15

フツーの子と不登校の子、ちがいは「ほぼない」説

468号 2017/10/15

「いまここが最強の居場所」説 社会学者・関水徹平

467号 2017/10/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

470号 2017/11/15

性的少数者であることで学校に居づらくなり、不登校になる子どももいる。少数者...

468号 2017/10/15

10月22日に投開票が行なわれる衆議院選挙。各党の不登校政策・いじめ問題へ...

467号 2017/10/1

アメリカ出身の日本文学者・ロバート キャンベルさん。子どもを取り巻く現状や...