不登校新聞

505号 2019/5/1

大きく変化した法案 不登校の歴史vol.505

2019年04月26日 11:12 by kito-shin
2019年04月26日 11:12 by kito-shin

 2016年が明けた。

 通常国会が始まった。冒頭の首相演説に、「いじめや発達障害などさまざまな事情で不登校となっている子どもたちも自信を持って学んでいける環境を整えます。フリースクールの子どもたちの支援に初めて踏み込みます」とあり、たくさんの問題があるなかで、冒頭にとりあげられたことに意を強くした。これで連続4年、首相演説に出てきたことになる。

 通常国会は6月まで開かれる。半年あるじゃないか、といっても予算や閣法(内閣提案の法律)が審議は先で、議員立法の法律審議は後だ。この年は参院選のため、今期に延長はない。何とか早く上程してほしい、と祈る気持ちだった。

 やっと2月2日、丹羽新座長のもと、新しい試案が示され、法案検討が再スタートした。

 馳座長試案と丹羽座長試案の対比表が示され、大きく変わっていた。馳案では通らないのだから、どこかが変わるのは想定していたが大きな変化だった。

 まず、法律名で「多様な機会の確保」が「多様な」が抜けて「教育の機会の確保」となった。

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